1. このシステムでできること
需要(受注や、製造オーダが使う部品など)と供給(製造オーダ・購入オーダなど)のCSVを取り込むと、次のことがわかります。
- どの供給が、どの需要に引き当たるか
- 部品の供給から上へたどって、最終的にどの最上位の需要(受注など)のためのものか
- 最上位の需要がいつそろうか(部品の遅れも反映)、間に合うか・遅れるか・足りないか
- 間に合わせるにはどの供給を何日早めればよいか
こんなときに使います。
| 知りたいこと | 使う画面 |
|---|---|
| 全体として、どの受注が遅れる・足りないか | 計算結果(最上位需要サマリ) |
| この部品(供給)は、どの受注のために使われるのか | 供給番号照会 |
| この受注には、どの製造オーダ・部品が当たっているのか。遅れの原因はどれか | 構成展開 |
| この受注を間に合わせる(早める)には、何をどれだけ早めればよいか | 前倒し計算 |
2. はじめての使い方
まずはサンプルデータで一通り試すのがおすすめです(5分ほど)。
- アカウントを作成してログイン
ログイン画面の「アカウントを作成」から、ユーザーID(半角英数字)とパスワードを決めて登録します。メールアドレスは不要です。 データはアカウントごとに保存されるので、次回も同じIDとパスワードでログインしてください。 - CSVを取り込む(メニュー「① データ投入」)
CSVファイルを枠にドラッグするか、枠をクリックして選び、「取り込む」を押します。
試すときは、各取込欄の横の「サンプルCSV」をダウンロードして、それを取り込んでください。 - 優先度を設定する(任意)(メニュー「② 優先度設定」)
同じ日付の需要の順番を決めたいときだけ設定します。サンプルなら「サンプルCSV」を取り込めばOKです。 - 計算実行(「① データ投入」画面の下の ▶ 計算実行 ボタン)
数秒〜数十秒で終わり、計算結果の画面に移ります。 - 結果を確認する(メニュー「③ 計算結果」・各照会画面)
まずは「遅延」「欠品・部品欠品」のカードを押して、問題のある需要を確認しましょう。需要番号をクリックすると、その需要の構成(どの部品が当たっているか)が見られます。
💡 データ投入画面の上部に、今どこまで進んだか(取込済み・計算済みなど)が表示されます。CSVや優先度を変えたら、必ずもう一度「計算実行」してください。
3. 言葉の意味
| 供給 | モノが増える予定。製造オーダ(作る)、購入オーダ(買う)、在庫など。CSVでは数量をプラスで書きます。 |
|---|---|
| 需要 | モノが必要になる予定。受注や、製造オーダが使う部品など。CSVでは数量をマイナスで書きます。 |
| 最上位需要 | いちばん上の需要(受注など)。需要番号が、どの供給番号とも一致しない需要です。 |
| 部品需要 | 製造オーダが使う部品の需要。需要番号に、親の製造オーダ(供給)の番号を入れます。これをたどって上の需要を探します。 |
| 引当(ひきあて) | どの供給をどの需要に割り当てるか。日付の早い順に割り当てます。 |
| 按分(あんぶん) | 1つの供給が複数の需要に分かれて当たるとき、それぞれに使われる数量。 |
| 完成見込日 | 供給が実際にそろう見込みの日。部品が遅れると、その分だけ後ろにずれます。 |
| 充足見込日 | 需要の全量がそろう見込みの日(引き当たった供給の完成見込日のうち一番遅い日)。 |
| 判定 | 納期内 必要日までにそろう 遅延 そろうが必要日より遅れる 欠品 供給の数量が足りない 部品欠品 下位の部品の数量が足りないため完成しない 余剰 どの需要にも使われない供給 |
4. CSVの作り方
列(需要・供給とも同じ)
| 列 | 必須 | 内容 |
|---|---|---|
| 番号 | 必須 | 需要番号・供給番号。部品需要には親の供給番号(製造オーダ番号)を入れます。 |
| 日付 | 必須 | 需要は必要日、供給は供給予定日。2026-10-01 2026/10/1 20261001 のどれでも可。 |
| 数量 | 必須 | 供給はプラス、需要はマイナス。1,000 のようなカンマ付きも可。 |
| 優先 | 任意 | 優先コード(例: A 特急)。同じ日付のときの順番に使います。空欄可。 |
| 品目 | 任意 | 品目コード。部品を含むデータでは必ず入れてください(同じ品目どうしで引き当てます)。 |
1行目に列名(見出し)を入れると、列の順番は自由です。見出しが無い場合は「番号, 日付, 数量, 優先, 品目」の順に読みます。 列名は「番号」「需要番号」「供給番号」「日付」「必要日」「供給予定日」「数量」「優先」「優先度」「品目」「品目コード」などを認識します。
例:製品X(受注)← 部品A ← 素材M の3段階
番号,日付,数量,優先,品目
SO-001,2026-10-22,-8,B,製品X ← 受注(最上位需要)
MO-X01,2026-10-20,10,,製品X ← 製品Xの製造オーダ(供給)
MO-X01,2026-10-15,-20,,部品A ← MO-X01 が使う部品A(部品需要:番号は親の MO-X01)
MO-A01,2026-10-12,15,,部品A ← 部品Aの製造オーダ(供給)
MO-A01,2026-10-08,-30,,素材M ← MO-A01 が使う素材M(部品需要:番号は親の MO-A01)
PO-M01,2026-10-05,30,,素材M ← 素材Mの購入オーダ(供給)
ポイント:部品需要の番号=親の製造オーダ番号、品目は部品の品目、日付は部品が必要な日、数量は部品の必要数(マイナス)です。 1つの製造オーダが部品を何種類も使う場合は、同じ番号で品目違いの行を並べます。
ファイルの分け方
- 1つのファイル(需要・供給まとめて): 「需給CSV」の欄から取り込みます。数量の符号で需要・供給を自動で振り分けます。
- 別々のファイル: 「供給」「需要」それぞれの欄から取り込みます。片方だけ入れ替えることもできます。
- 取り込むと、登録済みのデータは置き換わります(追加ではありません)。
Excel で作る場合
- 上の列のとおりに表を作ります(1行目は見出し)。
- 「名前を付けて保存」で、ファイルの種類を 「CSV UTF-8(コンマ区切り)」 または 「CSV(コンマ区切り)」 にして保存します。どちらでも取り込めます。
💡 取込時にエラーがあると、何行目の何が問題かが画面上部に表示され、データは変更されません。直してからもう一度取り込んでください。
5. 優先度の設定(任意)
同じ日付の需要が複数あるとき、どれを先に引き当てるかを決めます。設定しなければ CSV の行順になります。
- メニュー「② 優先度設定」を開きます。
- CSVの「優先」列に入れたコードと、順位(数字が小さいほど先)を入力して「保存」します。
例:A→ 1(特急)、B→ 2(通常)、C→ 3(低) - データ投入画面で もう一度「計算実行」 します。
- 取り込んだデータに表に無いコードがあると、画面に表示されます。「表に追加する」で行が追加されるので、順位を入れて保存してください。
- CSV(列: 優先コード, 順位, 説明)でまとめて登録することもできます。
6. 計算のルール
- 引き当ての順番: 品目ごとに、需要・供給をそれぞれ「日付が早い → 優先順位が高い → CSVで上の行」の順に並べ、早い需要から順に、早い供給を割り当てます。 1つの供給は複数の需要に分けて割り当てることがあります(逆も同じ)。
- 上位へのたどり方: 需要番号が供給番号と同じ需要は、その供給の部品需要です。部品に当たった供給 → 親の製造オーダ → 親が当たっている需要 → … と、最上位の需要までたどります。 数量は「親の数量と部品の数量の比率」で換算します(例: 製品10個に部品20個なら、部品2個=製品1個分)。
- 見込日の計算: 部品が必要日より N 日遅れて届くと、親の製造オーダも N 日遅れて完成するとみなします。これを下から順に計算して、最上位需要がいつそろうか(充足見込日)を出します。
- 供給が予定日より早く来ても、需要の必要日より早くはなりません(遅れだけを反映します)。
💡 「品目」が無いデータでは、すべてを1つの品目として扱います。部品を含む場合は品目を入れてください。
7. 画面ごとの使い方
各画面の上部にある「この画面の使い方」を開くと、その画面の説明が表示されます。
計算結果
- 上部のカード(納期内・遅延・欠品)を押すと、その判定の需要だけに絞り込めます。
- 「最上位需要サマリ」タブ: 最上位需要ごとの充足見込日・遅れ日数・判定・引き当たった供給。需要番号をクリックすると構成展開を表示します。
- 「直接引当・欠品・余剰」タブ: 供給と需要の割り当ての一覧(部品需要も含む)。
- 検索欄に番号や品目を入れて絞り込めます。空白で区切ると、すべての語を含む行に絞ります。
- 「CSV出力」で、絞り込んだ結果(または全件)を Excel 用に保存できます。供給から最上位需要までの全経路は「ひきあて展開CSV」で出力できます。
供給番号照会
- 供給番号を入れると、その供給が当たっている需要と、その先の最上位需要の番号・必要日が表示されます。
- 番号はカンマ・空白・改行で区切って複数まとめて照会できます。
- 1つの供給が複数の需要に分かれている場合は、分かれた先ごとに1行ずつ表示されます。
構成展開
SO-001(必要日 10/22、8個)
├ MO-X01 製品X 4個 完成見込 10/25 3日遅れ
│ ├ MO-A01 部品A 3個
│ │ └ PO-M01 素材M 6個
│ └ MO-A02 部品A 5個 ← 部品Aが遅れて MO-X01 が遅れている
│ └ PO-M02 素材M 5個 ← さらにその原因
└ MO-X02 製品X 4個 完成見込 10/25 3日遅れ
- 需要番号から下へ、当たっている供給と部品の供給を木の形で表示します。
- 遅れの原因を探すときは、「遅延」の行をたどって、遅れている一番下の行を見てください。そこが原因の供給です。
- −/+ で開閉、「表示する階層」で深さをまとめて切り替えられます。
前倒し計算
- 需要番号と希望日(空欄なら本来の必要日)を入れて「計算」を押すと、前倒しが必要な供給と日数が表示されます。
- 部品・素材の供給までさかのぼって計算します。製造オーダを N 日早めるなら、その部品も N 日早く必要、という考え方です。
- 数量そのものが足りない場合は「前倒しだけでは間に合いません」と表示されます。その場合は新しい供給の手配が必要です。
- 構成展開の画面から「この需要の前倒し計算」で移ることもできます。
8. よくある質問・困ったとき
- CSVを取り込むとエラーになる
- 画面上部に「○行目: …」とエラーの場所が表示されます。よくある原因は次のとおりです。
- 需要の数量がプラスになっている(需要はマイナス、供給はプラス)
- 数量が 0 になっている
- 日付の書き方が違う(
2026/10/1などにしてください) - 番号が空欄
- 「計算後にデータが更新されています」と表示される
- 計算したあとにCSVや優先度を変えたためです。データ投入画面で「計算実行」を押し直してください。
- 最上位需要にならない/上にたどれない
- 部品需要の番号が親の供給番号と完全に一致しているか確認してください(全角・半角、余分な空白にも注意)。また、品目列が入っているか確認してください。
- 部品の供給が、関係ない製品の受注に当たっている
- 品目列が空だと、すべてを同じ品目として引き当てます。品目列を入れてください。
- 同じ日付の需要の順番を変えたい
- CSVの「優先」列にコードを入れ、優先度設定で順位を登録して、再計算してください。
- 「上位余剰」と表示される
- その部品で作る親の製造オーダが、どの需要にも使われない(余る)分に当たっていることを表します。
- 他の人に自分のデータは見られない?
- データと結果はアカウントごとに分かれていて、ログインしたアカウントのものしか表示されません。IDとパスワードを他の人に教えないでください。
- 前回のデータはどこ?
- 前回と同じアカウントでログインすると、取り込んだデータ・優先度・計算結果がそのまま残っています。
- パスワードを忘れた
- メールアドレスを登録しないため、ご自身では再設定できません。お問い合わせフォームから「パスワードを忘れた」を選び、ユーザーIDと返信先メールアドレスを書いて送ってください。本人確認のうえ再設定します。
- 結果をどう読めばよいか分からない・何から手を付ければよいか知りたい
- メニューの「🤖 AI分析」(または計算結果画面の「この結果を AI で分析する」)を使うと、繰り返し起きている欠品・遅延・余剰とその悪化・良化の傾向、原因の供給、優先して取るべき対応を AI がまとめます。 計算を重ねるほど、過去との比較で傾向が分かるようになります。AI の文章は誤りを含むことがあるので、数字は各画面で確認してください。
- 社内システムなど、プログラムから使いたい
- API で CSV の取り込み・計算・結果の取得ができます。現在はベータ版としてどなたでも無料で使えます(今後 Pro プランの機能になる予定です)。 アカウント画面でキーを発行し、API の説明 をご覧ください。
- パスワードを変えたい・アカウントを削除したい
- 画面右上のユーザーIDを押すと「アカウント」画面が開き、パスワード変更とアカウント削除(データもすべて削除)ができます。
- 「画面の有効期限が切れました」と表示される
- 画面を長時間開いたままにしていた場合などに表示されます。もう一度同じ操作をしてください。
- 計算や CSV 出力に時間がかかる
- 10万件程度で計算は数秒です。「ひきあて展開CSV」(全経路)は数十万行になることがあり、数十秒かかります。必要な番号だけなら照会画面の方が早く見られます。
- 画面が開かない・反応しない
- サーバーの停止やメンテナンス中の可能性があります。時間をおいてから開き直してください。続く場合はお問い合わせください。
- しばらく使っていなかったらデータが消えた
- 最後のログインから一定期間(180日)利用のないアカウントは、データとともに自動で削除されます(利用規約第2条)。
- 「保存できるデータは…行まで」と表示される
- 1人あたり需要・供給あわせて30万行まで保存できます。不要なデータを減らすか、計算パターンごとにアカウントを分けてください。
- 大きなファイルが取り込めない
- 1回に取り込めるのは 50MB・50万行までです。ファイルを分けるか、不要な列を削除してください。
9. 注意事項
- IDとパスワードは他の人に教えないでください。共用のPCで使ったあとは、右上の「ログアウト」を押してください。
- 取り込んだデータは、このサービスのサーバーに保存されます。社外秘などの重要なデータを扱う場合は、所属先のルールに従ってください。 不要になったデータは「データ投入」画面の削除ボタン、またはアカウント削除で消せます。
- 個人が運営するサービスのため、予告なく停止・データ消失する可能性があります。大切なCSVは手元にも保管してください。
- ご利用にあたっては 利用規約 と プライバシーポリシー をご確認ください。質問・不具合は お問い合わせ からどうぞ。
- 計算結果は「最後に計算実行した時点」のものです。CSVや優先度を変えたら再計算してください。
- 前倒し計算は、今の割り当て(どの供給がどの需要に当たるか)を変えずに計算した目安です。実際の手配の際は関係部署と調整してください。
- CSV出力は Excel でそのまま開ける形式(UTF-8、BOM付き)です。Excel の行数の上限(約105万行)を超えるデータは開けません。